こんにちは。東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。
虫歯は、口内の汚れや食べかすによって起こります。放置するとどんどん進行していき、最悪の場合には抜歯が必要になることもあります。
「虫歯かもしれない」「歯の痛みが気になる」と感じるようになったら、虫歯の進行度合いを確認して早期に歯科医院を受診することが重要です。
今回は、虫歯の進行度のチェック項目や進行度別の治療法、虫歯の進行を遅らせる方法について解説します。
虫歯の進行段階
虫歯には5段階の進行度があります。進行するにつれて、見た目の変化や痛みだけでなく歯茎や歯を支える骨へ影響を及ぼします。
早期に治療を行うことで、虫歯の進行を食い止めることが重要です。
C0・C1(初期段階の虫歯)
C0は虫歯になりかけの状態、C1は表面のエナメル質のみが虫歯になっている状態です。痛みを感じることはなく、歯の透明感が失われ白っぽい色になるという特徴があります。
正しいケアを行うことで、食い止められる可能性がある段階です。
C2(軽度の虫歯)
虫歯の初期状態から進行すると、エナメル質の下にある象牙質にまで虫歯が到達します。冷たいものを食べると痛みを感じるようになり、歯が溶けて黒色に変化します。
C3(中程度の虫歯)
中程度の虫歯になると、虫歯が神経に達して強い痛みを感じるのが特徴です。神経の近くで炎症が起きているため、外部からの刺激がなくても強い痛みが続き、日常生活に支障をきたすようになります。
C4(重度の虫歯)
虫歯が最重度まで進むと、歯が溶けて歯の根元のみが残っている状態になります。また、歯だけでなく、歯槽骨と呼ばれる歯を支える骨までが失われていきます。歯の神経まで完全に虫歯が進行しているため、痛みを感じないのが大きな特徴です。
しかし、そのまま放置すると歯の根の先に膿が溜まり、再び強い痛みを感じるようになります。
虫歯の進行度のチェック項目
虫歯の進行度は、症状や歯の見た目から判断できる可能性があります。虫歯の進行を止めるには、歯の状態を把握したうえで早期に歯科医院で治療を受けることが重要です。
C0・C1のチェック項目
虫歯の初期段階の場合、自覚症状が少ない場合が多いのが特徴です。歯の表面のみの虫歯であるため痛みを感じにくく、歯科医院での検診などで発見されることが多いとされています。
見た目で分かる変化として、歯の透明感が失われて濁った色になることが挙げられます。
C2のチェック項目
軽度の虫歯になると、虫歯の症状が感じられるようになります。軽度の虫歯の症状としては、甘いものや冷たいものがしみることが挙げられます。
見た目の変化では、虫歯部分が黒くなったり歯に穴が開いたりすることがあります。
C3のチェック項目
中程度の虫歯になると、C2の症状に加えて熱いものがしみたり、何もしていなくても痛みを感じたりするようになります。中でも、強い痛みが特徴的でしょう。
C4のチェック項目
最重度の虫歯になると、これまで感じていた痛みがなくなることが多いです。虫歯が治ったわけではなく、神経が死んだためです。
また、歯の大部分が溶けていたり、歯茎が膿んでいたりするということも特徴です。
虫歯の進行度別の治療方法
虫歯は、進行の度合いによって治療方法が変化していきます。進行すればするほど治療が必要な範囲が広がるため、通院の回数が増えたり治療時間が延びたりします。
C0の治療法
虫歯の初期段階で虫歯の影響が歯の表面にしか出ていない場合、積極的な治療は行わずに経過観察となります。自宅での正しい歯磨きを徹底したり、食生活に注意して過ごしたりすることで、進行しないようにすることが重要です。
C1の治療法
虫歯がエナメル質まで進行している場合には、詰め物を使用した治療を行います。虫歯が進行している箇所を削り取り、穴が開いた箇所にレジンを充填します。
C2の治療法
虫歯が象牙質まで達している場合にも、C1と同様の治療を行います。虫歯の部分を削り取って、レジンや銀歯、セラミックなどを詰めて補修します。
C3の治療法
虫歯が神経まで達すると強い痛みを感じるようになるため、歯だけでなく神経を抜く治療が必要になります。虫歯を削り取って神経を抜く処置を行い、神経が通っていた管を清掃して歯に被せ物を被せます。
C4の治療法
歯が崩壊して根元しか残っていない状態になると、根管治療を行って被せ物を行うか、抜歯で治療します。被せ物の治療の場合、歯の根元の細菌や歯茎の膿を治療後、土台を立てて銀歯やセラミックの被せ物をしてを再建させます。
土台を立てても歯を補うのが治療が難しい場合には、抜歯を実施します。
虫歯の進行度別の治療費用
虫歯の進行度によって治療にかかる費用は変動していきます。また、保険が適用されるかどうかによっても値段が変わるため、治療を行う歯科医院で確認をしましょう。
保険適用内(3割負担)で治療する場合、進行度別の治療費用の相場は以下の通りです。
- 軽度の虫歯:1,500円~3,000円
- 中程度の虫歯:2,000円~4,000円
- 重度の虫歯:1万円
- 神経を抜く場合:7,000円~2万円
虫歯が進行するにつれて、治療にかかる費用が高額になっていきます。虫歯の治療に加えて、入れ歯やブリッジなどの補綴治療が必要になる場合にはさらに費用が追加されていきます。
虫歯の進行を遅らせるには
虫歯が進行するにつれて、治療時間や費用の負担が増加します。また、放置すると歯だけでなく、歯茎や口内環境に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
日常のケアや過ごし方を意識することで、虫歯の進行を遅らせたり、定期検診によって早期に発見したりすることが重要です。
日常のケアを丁寧に行う
虫歯の進行を遅らせるには、日ごろのケアを正しく行って汚れや細菌を取り除く必要があります。食後の歯磨きでは、歯の表面だけでなく歯と歯の間や歯と歯茎の間の汚れを取るように歯ブラシを動かしましょう。
また、勢いよく何本もの歯を磨こうとすると、磨き残しが生まれます。1本~2本ずつ丁寧に磨くことが重要です。
歯ブラシでのブラッシングに加えて、フロスを使用することも虫歯予防に効果的です。歯と歯の間にフロスを通していくことで、隣接面カリエスと呼ばれる歯と歯の間の虫歯の予防につながります。
定期的に歯科医院に通う
定期的に歯科医院に通って、定期検診やクリーニングを受けることも、虫歯の進行を遅らせる方法として効果的です。歯科医院の定期検診では、虫歯や歯周病の進行度チェックに加えて、正しい歯磨き方法の指導が行われます。
口内の状態によって3ヶ月~半年の頻度で歯科医院に通うことで、虫歯の早期発見・治療につながります。
また、歯科医院でクリーニングを受ければ、日頃の歯磨きだけでは落としきれない歯石や歯垢の除去が可能です。虫歯菌のエサとなる歯石や歯垢を除去することは、虫歯の進行を遅らせるのに効果的です。
食生活に注意する
虫歯の進行を遅らせるためには、食事にも注意が必要です。特に、甘い食べ物・飲み物や炭水化物に含まれる糖は、長時間口内に留まることで虫歯菌を活発化させます。
糖を取る頻度や一度に食べる量を調整したり、糖を取った後はすぐ歯磨きを行ったり、工夫して過ごせば虫歯の進行を遅らせられるでしょう。
まとめ
虫歯には、C0~C4と呼ばれる5つの段階が存在します。
虫歯の初期段階であるC0はなりかけの虫歯、C1は歯の表面にのみ虫歯が進行した状態のことです。最重度のC4になると、歯の根元にまで虫歯が達していて歯の大部分が失われている状態です。
初期段階の虫歯は歯の透明感が失われる程度の症状ですが、進行していくほど虫歯の穴や黒ずみが目立ったり、歯がしみる・痛むなどの症状が現れたりします。虫歯が進行すると歯の治療の範囲が広くなっていき、最終的には抜歯が必要になることもあります。
虫歯の進行を遅らせるためには、日常のケアを正しく行うことや定期的に歯科医院に通うことが重要です。虫歯の原因となる汚れを取り除き、虫歯の早期発見に努めましょう。
虫歯治療を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
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