こんにちは。東京都港区、「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。
「私の歯並びでもマウスピース矯正できる?」「もし断られた場合は、他にどのような方法があるの?」といったお悩みはありませんか。治療中でも装置が目立たないマウスピース矯正は、多くの方から人気を集めています。
しかし、誰もが必ずマウスピース矯正をできるわけではありません。歯並びの状態によってはできない場合もあるのです。
本記事では、マウスピース矯正で治療できないケースや、治療できないときの対処法などを解説していきます。マウスピース矯正をしたいと考えている方や、マウスピース矯正を断られて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正とは、透明のマウスピースを装着して歯並びを整える矯正治療です。マウスピースは複数枚あり、1〜2週間ごとに次の段階のものに交換しながら徐々に歯を動かしていきます。
マウスピース矯正で使用するマウスピースは透明で薄いため目立ちにくく、見た目を気にせず治療できる点がメリットです。
マウスピース矯正を成功させるには、マウスピースの管理や口腔ケアが非常に重要です。マウスピース矯正は数ヶ月〜数年かかる治療のため、モチベーションを保てるように工夫することもポイントです。
マウスピース矯正で治療できないケースとは?
マウスピース矯正ができない主なケースは、以下の通りです。
重度の叢生
重度の叢生の場合は、マウスピース矯正ができない可能性が高いでしょう。叢生とは、歯と歯が重なってデコボコに生えている状態の歯並びのことです。
重度の叢生の治療では歯を移動させる距離が長くなるため、マウスピース矯正では対応できないことがあります。
叢生の原因は、顎と歯のサイズのバランスの悪さであることがほとんどです。顎のサイズに対して歯のサイズが大きすぎると、歯が並ぶスペースが足りずに歯と歯が重なり合って無理やり生えるのです。
マウスピース矯正で対応できる叢生かどうかの基準は、歯科医院によって異なります。そのため、一度歯科医院に相談してみましょう。
重度の歯周病がある
重度の歯周病があるケースも、マウスピース矯正ができない可能性が高いです。歯周病は歯周組織に炎症を引き起こし、重症化すると歯を支えている歯槽骨を溶かします。
歯周病を放置して、無理にマウスピース矯正を行って歯に力が加わると、抜け落ちる危険があるでしょう。歯茎の痛みや出血を引き起こす可能性もあるため、歯周病がある状態でマウスピース矯正をするのは難しいです。
虫歯がある
虫歯がある場合も、マウスピース矯正ができない可能性があります。虫歯の程度が軽ければ、マウスピース矯正と並行して虫歯治療ができるかもしれません。
しかし、虫歯が進行しており並行して治療するのが難しい場合は、虫歯治療を優先する必要があります。マウスピース矯正をしている途中で虫歯ができた場合は、マウスピース矯正を中断して虫歯治療を行うこともあるため矯正中も虫歯予防が大切です。
顎の骨格に問題がある
顎の骨格の影響で歯並びが悪くなっている方は、マウスピース矯正で改善するのは難しいでしょう。マウスピース矯正は、歯の位置を動かして歯並びを整える方法だからです。
顎の骨格に問題がある場合は、外科的な処置が必要になるでしょう。例えば、上顎が前に飛び出ている出っ歯の矯正や、下顎が上顎より前に出ている受け口などのケースが当てはまります。
外科手術で顎の骨に直接アプローチする必要があり、術後はワイヤー矯正をするのが一般的でしょう。
インプラントが挿入されている
インプラントが複数挿入されている方も、マウスピース矯正は適応外になります。インプラントでは人工歯根を顎の骨に埋め込んでいるため、歯根膜が存在しないからです。
歯科矯正では、歯根膜の作用による顎の骨の破壊・再生を繰り返すことで歯を動かします。そのため、歯根膜がないインプラントは、マウスピース矯正に限らず歯科矯正で移動させることができません。
埋まっている歯がある
矯正範囲に埋まっている歯があるケースも、マウスピース矯正をするのは難しいでしょう。
埋まっている歯がある場合は、歯茎を切開して埋まっている歯を取り出し、まっすぐ生えるように引っ張る必要があります。埋まっていた歯を引っ張る処置はマウスピース矯正ではできないため、ワイヤー矯正を選択する必要があるでしょう。
ただし、埋もれている歯が親知らずのみの場合は、マウスピース矯正で対応できる可能性があります。まずは、埋伏歯がないかどうかを歯科医院で確認してみてください。
マウスピースの管理が困難
マウスピースを管理するのが難しい場合は、マウスピース以外の矯正方法を選んだほうが良いかもしれません。マウスピース矯正をしている数ヶ月〜数年間は、自分でマウスピースを管理する必要があるからです。
日常のお手入れや適切な保管、装着時間など、正しいマウスピースの管理ができなければ、マウスピースの破損や口腔内のトラブルにつながるため、矯正効果を発揮できません。具体的には、食事をするたびにマウスピースを洗浄したり、1日20時間以上の装着が必要だったりします。
こまめなお手入れや長時間のマウスピース装着が難しい場合は、他の矯正方法を検討したほうがよいでしょう。
マウスピース矯正で治療できないときは
マウスピース矯正で治療できないときは、以下の矯正方法を検討してみましょう。
- ワイヤー矯正
- ワイヤー矯正の併用
- 外科的矯正
- セラミック矯正
それぞれについて、解説していきます。
ワイヤー矯正
マウスピース矯正ができない方でも、ワイヤー矯正であれば対応できるケースが多いでしょう。ワイヤー矯正とは、歯の表面にワイヤーやブラケットという矯正装置を取り付けて、ワイヤーを調整しながら歯並びを整える方法です。
ワイヤー矯正だと矯正装置が目立って気になる方が多いかもしれませんが、歯の裏側に矯正装置を取り付ける裏側矯正もあります。歯の表側に矯正装置を取り付ける表側矯正より費用は高いですが、矯正中の見た目が気になる方は裏側矯正も検討してみると良いでしょう。
ワイヤー矯正の併用
ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせる方法です。ワイヤー矯正だけで治療するのに抵抗がある方は、検討しても良いでしょう。
例えば、初めはワイヤー矯正でしっかり歯を移動させて、ある程度歯並びが改善されてきたらマウスピース矯正へ切り替えるといった方法があります。全ての歯の移動をワイヤー矯正で行うよりも、見た目への影響を抑えられるでしょう。
「長い矯正期間中、ずっとワイヤーをつけているのは嫌だ」と思う方は、途中からマウスピース矯正に変更するのも一つの手段です。
外科的矯正
顎の骨格に問題がある場合はマウスピース矯正では改善できないため、外科的矯正をする必要があるでしょう。手術によって骨格が改善され、術後の傷が落ち着いてから歯列矯正を行います。
術後はワイヤー矯正を行うのが一般的ですが、マウスピース矯正でも可能な場合があるので、治療方針について歯科医師と相談しましょう。
セラミック矯正
マウスピース矯正以外に歯並びを整える方法の一つとして、セラミック矯正があります。
セラミック矯正は、歯を削ってセラミックの被せ物をつけることで、歯の色や形をきれいにして歯並びを整える方法です。他の矯正と違って、歯そのものの位置を動かす方法ではありません。
健康な歯を削らなければならないというがデメリットはありますが、ワイヤー矯正やマスピース矯正よりも圧倒的に短期間で歯並びを改善できるでしょう。
まとめ
本記事では、マウスピース矯正で治療できないケースや、治療できないときの対処法などを解説してきました。歯並びの乱れが重度の方や、虫歯・歯周病などのお口のトラブルがある方、インプラントを複数本挿入している方は、マウスピース矯正ができない可能性があります。
本記事でご紹介したように、他の矯正方法で対応できるケースもあるため、歯科医師と相談しながら治療方針を決めていきましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都港区、「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れております。診療案内ページはこちら、ご予約・お問い合わせも受け付けております。