こんにちは。東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。
奥歯を1本失った場合、見た目への影響は少ないかもしれませんが、噛む力の低下や他の歯への負担増加といった影響が生じます。そのため、放置せず適切な治療を行うことが重要です。
部分入れ歯は、奥歯1本を補う治療方法として一般的な選択肢の一つです。インプラントやブリッジと比べて費用が抑えられる点が魅力です。
ただし、費用だけでなく、機能面や見た目、メンテナンスのしやすさも考慮する必要があります。
この記事では、部分入れ歯の特徴や費用などについて詳しく解説します。
奥歯に部分入れ歯が必要な理由
奥歯を1本失った場合、見た目の変化が少ないため放置する方も少なくありません。
しかし、適切な治療を行わないとさまざまな問題が生じる可能性があります。部分入れ歯は、失った奥歯の機能を補い、口腔内の健康を維持するために効果的な治療法の一つです。
ここでは、奥歯に部分入れ歯が必要となる主な理由について解説します。
噛む力のバランスを保つため
奥歯は、食べ物をしっかり噛み砕く役割を担っており、噛む力の大部分を支えています。奥歯を失うと、前歯や他の奥歯に負担がかかりすぎてしまい、残った歯がすり減ったり欠けたりする原因となります。
部分入れ歯を装着することで、噛む力のバランスを維持し、他の歯への負担を軽減できます。
歯並びや噛み合わせの崩れを防ぐため
奥歯を抜けたまま放置すると、隣接する歯が空いたスペースに移動し始め、歯並びや噛み合わせが乱れる可能性があります。噛み合わせの崩れは、口腔内の他の歯や顎関節に悪影響を与え、将来的なトラブルにつながることもあります。
部分入れ歯を使うことで空いたスペースを埋め、歯並びや噛み合わせの乱れを防げます。
発音や顔の形状を保つため
奥歯がない状態では、噛む機能が低下するだけでなく、発音に影響が出る場合もあります。また、奥歯を失うことで頬が内側にくぼみ、顔全体の印象が変わってしまうこともあります。
部分入れ歯を装着することで、見た目を保ちながら自然な発音や顔の形を維持できる点も、重要な理由の一つです。
奥歯1本あたりの部分入れ歯の費用
部分入れ歯を奥歯1本に対して装着する場合、保険適用か自費診療かによって費用が大きく異なります。以下に、それぞれの費用目安について詳しく解説します。
保険適用の部分入れ歯の費用
保険適用の部分入れ歯は低コストですが、素材や見た目には制限があります。奥歯1本に対して保険適用の部分入れ歯を作製する場合、費用は約5,000円〜1万円程度が目安です。
保険診療では、主にレジン(プラスチック)素材が使用され、金属のバネで固定されるため、見た目や装着感はあまり良くありません。機能面では十分な効果が期待できるため、費用を抑えたい方に選ばれています。
自費診療の部分入れ歯の費用
自費診療の部分入れ歯は、素材やデザインにこだわることができ、より自然な見た目や快適な装着感が得られます。奥歯1本分の部分入れ歯の費用は、素材や技術によって異なりますが、一般的には約10万〜30万円が相場とされています。
金属床やコバルトクロム、チタンなどの高品質な素材が選べるほか、金属のバネが見えないノンクラスプデンチャーと呼ばれるタイプなども選択可能です。
部分入れ歯の費用を抑える方法
部分入れ歯の費用は、素材や製作方法によって高額になることもあります。
しかし、いくつかの工夫を取り入れることで費用を抑えられるかもしれません。ここでは、部分入れ歯の費用負担を軽減する方法をご紹介します。賢く治療方法を選択し、経済的な負担を減らす参考にしてください。
保険適用の部分入れ歯を選ぶ
部分入れ歯の費用を抑えたい場合は、保険適用の部分入れ歯を選択する方法が有効です。保険診療ではレジン(プラスチック)素材が使用され、基本的な機能を十分に果たす入れ歯を低価格で作ることができます。
見た目や装着感に多少の制限はありますが、費用を重視する方にとっては十分な選択肢です。また、保険適用の入れ歯でも、定期的な調整やメンテナンスを行えば快適に使用できます。
自費診療で必要最低限の機能に絞る
自費診療を選ぶ場合、理想を完全に叶えようとすると費用が高額になるため、必要な機能に絞ってカスタマイズすると費用を抑えることができます。歯科医師に相談し、優先する機能に合わせたプランを提案してもらいましょう。
歯科医院を比較する
自費の部分入れ歯の場合、費用は歯科医院によって異なります。複数の医院で見積もりを取り、比較することも費用を抑えるためには重要でしょう。
また、分割払いなどの支払い方法を用意している歯科医院もあるため、相談時に費用について確認しておきましょう。
奥歯に部分入れ歯を入れるメリット・デメリット
奥歯に部分入れ歯を入れれば、失われた噛む機能を補い、生活の質を向上させることが可能です。
しかし、どのような治療法にもメリットとデメリットがあります。ここでは、部分入れ歯のメリット・デメリットを解説します。
部分入れ歯のメリット
部分入れ歯のメリットは、以下の通りです。
費用が安価
部分入れ歯は、インプラントやブリッジに比べて初期費用が安価です。特に、保険適用の場合は低コストで奥歯の機能を補えます。
費用を抑えたい方や、将来的に他の治療方法への変更を検討している方に選ばれています。
手術が不要で短期間で装着できる
部分入れ歯は、インプラントのような外科手術が不要です。そのため、短期間で作製・装着が可能です。手術への不安がある方や早く治療を完了したい方にとっては大きなメリットでしょう。
また、ブリッジと異なり、隣接する健康な歯を削る必要がありません。
取り外しが可能で清掃がしやすい
部分入れ歯は取り外しが可能なため、食後や寝る前に簡単に外して清掃できます。口腔内を清潔に保ちやすく、他の治療法に比べて手軽にケアできるのも大きなメリットです。
また、必要に応じて調整や修理も可能で、メンテナンスが容易です。
部分入れ歯のデメリット
部分入れ歯のデメリットは、以下の通りです。
装着感や見た目に違和感がある場合がある
部分入れ歯は、インプラントに比べて装着感や見た目の自然さに欠けることがあります。特に金属のバネを使用する場合、金属が見えてしまうことがあるでしょう。ノンクラスプデンチャーなど、審美性を考慮したタイプもありますが費用が高くなる場合があります。
長期的には安定性が劣る可能性がある
部分入れ歯は取り外しが可能な構造のため、インプラントのような固定式の補綴物に比べると安定性が劣る場合があります。使用していくうちに歯ぐきが変形したり、入れ歯が合わなくなることもあるでしょう。
また、噛む力がやや弱く、硬いものをしっかり噛みたい方には物足りなく感じることもあるでしょう。
隣接する歯に負担がかかる場合がある
部分入れ歯は周囲の歯を支えにして固定するため、支えとなる歯に負担がかかることがあります。隣接する歯が弱っている場合、さらに負担が増し、健康な歯の寿命を短くする可能性もあります。
まとめ
奥歯を1本失った場合、部分入れ歯は噛む機能を補い、他の歯への負担を軽減するための有効な治療方法の一つです。費用は、保険適用で約5,000円〜1万円、自費診療では10万〜30万円程度が相場とされています。
保険適用の部分入れ歯は低コストですが、審美性や装着感に限界がある一方、自費診療では素材やデザインを選べるため、自然な見た目と快適な使用感が得られます。また、費用を抑える方法として、保険診療の活用や必要な機能に絞った自費診療の選択も有効です。
部分入れ歯は、他の治療方法と比較して手術が不要で短期間で装着できる点がメリットですが、安定性や装着感の面ではやや劣ることがあります。自分のニーズや予算に合わせて選択することが大切です。
奥歯の入れ歯を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れております。診療案内ページはこちら、ご予約・お問い合わせも受け付けております。