マウスピース矯正とは?メリットや適応症例、治療の流れを解説!

マウスピースを持っている女性

こんにちは。東京都港区、「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。

「マウスピース矯正ってどんな治療?」「マウスピース矯正の治療費はいくらかかるの?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。マウスピース矯正とは、矯正用のマウスピースを段階に応じて交換しながら、徐々に歯を動かしていく矯正方法です。

ワイヤー矯正と比べて矯正装置が目立ちにくく痛みも少ない矯正方法であるため、マウスピース矯正を希望する方は多いのではないでしょうか。メリットが多い治療法ですが、デメリットもあることを覚えておかなくてはいけません。

本記事では、マウスピース矯正の特徴や費用相場、加えてメリットデメリットなどについて詳しく解説します。マウスピース矯正を検討している方や、マウスピース矯正に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正とは

二個のマウスピース

マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを1日20時間以上装着し、少しずつ歯を動かす矯正方法のことです。歯の動きに合わせながらマウスピースを交換していくことで、少しずつ歯並びを整えていきます。

日本では2006年頃から導入され始めた新しい矯正方法で、ワイヤー矯正と比べて矯正装置が目立ちにくく、見た目を気にする方に人気があります。マウスピースはやわらかい素材でできているため、矯正による痛みも少なく負担が少ないとされています。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いイメージ

ここからは、従来のワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて見ていきましょう。マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いは、以下の5つです。

審美性

マウスピース矯正で使用するマウスピースは薄くて透明なため、ワイヤー矯正の装置より目立たないことが特徴です。お客様と接する機会が多い仕事の方や、接客業の方でも安心して矯正を受けられるでしょう。

マウスピースは取り外しが可能なため、外食や会食のときも口元を気にする必要がありません。

歯磨きのしやすさ

ワイヤー矯正は装置の取り外しができないため、歯みがきがしにくいといったデメリットがあります。

しかし、マウスピース矯正は装置を簡単に取り外せるため、矯正前と同じように歯みがきが可能です。歯みがきの際は、マウスピース自体の洗浄も忘れずに行いましょう。

矯正期間

マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間に大きな違いはありませんが、歯並びの状態によっては矯正期間に差が生じます。一般的に、軽度の不正咬合ではワイヤー矯正で約2年、マウスピース矯正で約3年の治療期間が必要です。

一方で、マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて通院回数が少なく、患者さまの負担が軽減されるというメリットがあります。

対応できる症例

マウスピース矯正とワイヤー矯正では、対応できる症例にも違いがあります。ワイヤー矯正は、抜歯して歯を大きく動かす場合や、重度の不正咬合の場合に選択されることが多い矯正方法です。

対してマウスピース矯正は、軽度な歯並びの歪みや軽い出っ歯などに対して選択されることが多い矯正方法です。また、外科手術が必要になるような症例の場合でも、マウスピース矯正では対応できない可能性があります。

自己管理

マウスピース矯正では、マウスピースを自分で脱着して1日20時間以上装着する必要があります。装着を忘れたり紛失したりすると、治療計画どおりに歯が動かずに時間と費用がかかるためしっかり自己管理しなければなりません。

ワイヤー矯正は装置を取り外せないため、装着を忘れたり紛失したりする心配はありません。歯磨きに関してはワイヤー矯正をしているほうが手間がかかりますが、装置の洗浄を別で行う必要はありません。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正のメリットイメージ

マウスピース矯正には、さまざまなメリットがあります。

矯正装置が目立たない

マウスピース矯正で使用するマウスピースは、透明で薄いため目立ちにくいという特徴があります。人前に出ることが多い仕事の方や、矯正中であることを気づかれるのが嫌な方でも、問題なく矯正治療を進めることができます。

矯正装置の脱着が可能

ワイヤー矯正で使用する装置は取り外しができませんが、マウスピース矯正で使用する装置は取り外しが可能です。

しかし、食事や歯みがきの時以外は、常にマウスピースを装着しておかなければ矯正治療が進みません。装着し忘れが起きないよう、ある程度の自己管理能力が求められるので注意が必要です。

痛みが少ない

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない矯正方法として知られています。従来のワイヤー矯正では、装置が口内を傷つけたり、矯正力によって歯の痛みを感じたりすることが少なくありません。

しかし、マウスピース矯正はマウスピースを歯に装着するだけなので、装置が口内を傷つけることはほとんどありません。

金属アレルギーでも治療が可能

マウスピース矯正では金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けることができます。ワイヤー矯正でもニッケルフリーのワイヤーやチタン合金を使用すればアレルギーのリスクを抑えられますが、完全に回避できるわけではありません。

金属アレルギーの不安がある方は、マウスピース矯正がより安全な選択といえるでしょう。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正のデメリットイメージ

メリットが多いマウスピース矯正ですが、一方でデメリットも存在します。ここでは、マウスピース矯正を受ける上で注意すべき2つのデメリットについて解説します。

自己管理が必要

マウスピース矯正は装置の脱着が可能なため、マウスピースの装着時間を自己管理する必要があります。装着を忘れたり紛失したりすると、治療計画どおりに歯が動かずに理想の歯並びが手に入らなくなる可能性があります。

また、マウスピースは外すたびに洗浄して再装着しなければなりません。このため、自己管理が苦手な方は、マウスピース矯正よりもワイヤー矯正のほうが向いている可能性もあるでしょう。

対応できない症例もある

マウスピース矯正はメリットが多い矯正方法ですが、すべての症例に対応しているわけではありません。たとえば、複数本の抜歯が必要なほど歯並びが悪い場合や、大きく歯を動かす必要がある場合などには、マウスピース矯正では対応が難しいケースがあります。

ご自身の歯並びがマウスピース矯正で治療できるかどうか不安な方は、まずは歯科医師に相談してみるとよいでしょう。

マウスピース矯正の治療の流れ

マウスピース矯正の治療の流れイメージ

マウスピース矯正は、主に以下の流れで進められます。

①カウンセリング

まずは歯科医院でカウンセリングを受けます。歯科医師に矯正治療における希望を遠慮なく伝えましょう。口腔内をチェックし、マウスピース矯正で治療可能かどうかを判断します。

また、費用や治療期間についてもおおよその目安を教えてくれるでしょう。歯並びの状況によってはマウスピース矯正が難しい場合もあるため、歯科医師と相談しながらご自身に合った矯正方法を見つけましょう。

②精密検査

カウンセリングの内容に納得できたら、精密検査に進みます。精密検査では、レントゲンなどを用いて歯の形状や並び方などの口腔内の詳細な情報を収集していきます。

③歯形の採取

マウスピース矯正の歯形の採取は、従来のシリコン印象材を使う方法だけでなく、最新の光学スキャナーを用いたデジタル撮影で可能な場合もあります。光学スキャナーを使用する方法では、口腔内をスキャンし、短時間で正確なデジタルモデルを作成可能です。

スキャンデータをもとに、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドのマウスピースが作成されます。

④治療シミュレーション

検査結果をもとに制作された3Dイメージを使って、矯正治療のシミュレーションを行います。矯正前から矯正後までの歯の動きを動画で確認することもできるため、具体的な仕上がりを事前にイメージできます。

患者さまと歯科医師とのあいだで情報を共有し仕上がりのイメージを共有できるため、認識のズレが生まれにくいことがメリットでしょう。治療計画に納得できたら、マウスピース矯正が開始されます。

⑤治療開始

注文していたマウスピースが届いたら、マウスピース矯正がスタートします。矯正治療中は、毎日20時間以上マウスピースを装着しなければなりません。

自己管理が求められる治療法なので、歯科医師の指示に従ってマウスピースを適切に装着し、決められたタイミングで交換しましょう。

⑥治療完了・保定期間

矯正治療が終了すると、次は保定期間が始まります。保定期間中は、矯正後の歯が元の位置に戻らないようにリテーナーという保定装置を装着する必要があります。

保定期間は、通常矯正にかかった期間と同じくらいの時間が必要です。初めはマウスピースと同様に1日20時間以上の装着が求められますが、徐々に装着時間は短縮されていきます。

マウスピース矯正の適応症例

マウスピース矯正の適応症例イメージ

マウスピース矯正はすべての症例に対応できるわけではありません。以下、マウスピース矯正で対応できる3つの症例について解説します。

軽度の出っ歯

軽度の出っ歯、特に歯の傾斜による出っ歯であれば、マウスピース矯正で前歯の角度を改善すれば治療できる可能性があります。

ただし、重度の出っ歯、骨格に問題がある場合は、マウスピース矯正では対応できません。抜歯とワイヤー矯正を組み合わせた矯正方法のほうが適している場合もあるでしょう。

すきっ歯

すきっ歯の矯正は、マウスピース矯正で効果的に行えるかもしれません。すきっ歯の状態によっては短期間で歯並びが改善できるでしょう。

また、部分矯正にも対応しているため、費用や治療期間を抑えながら矯正できる可能性もあります。

叢生(そうせい)

軽度の叢生であれば、マウスピース矯正で対応可能です。治療方法としては、歯と歯の間にすき間を作り、マウスピースを用いて捻じれたり重なったりしている歯並びを徐々に整えていきます。

抜歯をしなくても矯正可能な場合もありますが、重度の叢生の場合は抜歯をしたほうが希望する歯並びに近づける場合もあります。

マウスピース矯正の費用

マウスピース矯正の費用イメージ

マウスピース矯正にかかる費用相場は、以下のとおりです。

  • 部分矯正:10万~40万円
  • 全体矯正:60万~100万円

歯科医院によっては、矯正治療費としてカウンセリング料・矯正装置代・通院費などがすべて含まれた費用を提示している場合もあります。費用の詳細が気になる場合は、事前に歯科医院に確認しておきましょう。

まとめ

歯並びが綺麗な女性

本記事では、マウスピース矯正の特徴、費用相場、メリット・デメリット、対応できる症例などについて解説しました。マウスピース矯正は矯正装置が目立ちにくく、ワイヤー矯正と比べて痛みがすくないなど、メリットが多くあります。

しかし、マウスピース矯正も万能ではありません。対応できない症例もあれば、マウスピースの装着時間が守れないと矯正治療自体が失敗する可能性もあります。

自分にあった矯正方法を見つけるためにも、まずは歯科医院でカウンセリングを受けることから始めましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、東京都港区、「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れております。診療案内ページはこちらご予約お問い合わせも受け付けております。


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