インプラント治療の費用について

はじめに、

皆様がインプラント治療を行う歯科医院を探す(選ぶ)場合に一番最初に目がいくのは治療費ではないでしょうか?

定期的に歯科医院でスケーリング(歯石取りなど)メンテナンスを受けてきた方や、治療の多くが歯が痛くなった時にしか歯 医者さんに行かなかった方など、今までその患者さんが受けてきた治療でインプラント治療を行う歯科医院を探す基準が大きく異なっていると思います。

一般的にインプラント治療を考えている患者さんがホームページで見る順番は

 1治療費、治療期間、2歯科医院の経験本数などのキャリア、3設備、4アクセス

このように見ていることがおおいです。

ほとんどの方が治療費が先に気になることでしょう。

今回はこの「費用」について詳しく解説していきたいと思います。

実績のあるインプラント製品を選ぶこと

インプラントに使われている金属は主に「純チタン」です。

インプラント体(フィクスチャー)は骨に埋まる金属の部分で、当院では世界的に有名で実績のあるデンツプライ社の製品を採用しております。

アストラテック社など世界的に実績のあるデンツプライ社のインプラント製品はインプラント体と骨とが比較的短期間で結合するように研究、開発を行い、性能向上に力を入れている信頼できる世界規格の製品です。

世界規格のインプラント製品とは、「採用している歯科医院が多い」という事でもあります。万が一インプラント治療で通っている歯科医院が閉院してしまったり、海外でインプラント治療を行った方が帰国後に診てもらえる歯科医院を探す場合にも同じ製品を採用している歯科医院であれば対応してもらえる可能性も高くなります。。

(この世界的に有名なインプラントメーカー製品もほとんどが金属価格の高騰や輸送費などの高騰により値上がりしていってます。)

東京都内で年間100本以上、累計 2000本以上のインプラント 埋入実績、オペ環境の設備は CTやシミュレーションシステム診断など高度な機械が整っているところ、要はきちんとしたインプラント手術に最適な環境が整っている歯科医院であればインプラント治療1本あたりの費用相場は被せ物(セラミックやジルコニアなど)も込みでだいたい42万〜といったところでしょうか?

皆様に一番お伝えしたいのは、「ホームページなどに表示され た「金額」がただ単純に「高い」「安い」だけで判断するのは安易です」とお伝えしたいのです。 東京都内で治療費基準でインプラント治療を考えるならば最低でも「CTやシミュレーションシステム診断などきちんとした 設備」、「実績のあるインプラント製品を採用している」といった歯科医院を実際に足を運んで選ばなくてはいけません。

患者さんによって治療費が異なります

一般的なインプラント治療費については上記に書いた通りになりますが、インプラント術は患者さんの口腔内の状況によって異なる事をご存知でしょうか?

インプラントが1本だけ必要な方であったり、しっかりと骨が ある方は骨造成などの術式が必要ないので表示されている費用 ぐらいで治療を行う事ができるでしょう。

インプラント術をするにあたり、複数本歯が無い状態で放置していた方など骨量が足りない方は骨造成術などが必要になるので表示された費用に加え、骨造成の術式代、上顎の場合にはサ イナスリフトやソケットリフトなどの術式代などが加算されます。

一概に費用といっても患者さんの口腔内の状況によって治療費が異なりますので患者さんご自身の口腔内の状況を当てはめて考えなくてはいけません。

治療費以外にも見なければならない重要な事

1、静脈内鎮静法

きちんとした条件下でインプラント治療を行っている歯科医院では CT やシミュレーションシステム診断などの設備が整って いるのはもちろんの事ですが、『静脈内鎮静法』を採用しているところが多いでしょう。

安心安全にインプラント治療を行うにあたって患者さんへの配慮を行っているかどうか?という重要な部分です。

静脈内鎮静法は麻酔専門医の下で血圧などをモニターで管理し、静脈内鎮静麻酔をしています。

 ぐっすりお休みになっている間に手術が終わるので患者さんの 恐怖心や精神的不安を解消する事ができるのです。「手術中は痛いですか?手術後はどうですか? とても怖いの ですが、大丈夫ですか?」 という質問をいただくことが多いですが 手術中の痛みは無く、ぐっすり眠っている状態なので、術中の 記憶も残りません。術後にお目覚めになると、「これから手術ですか?」「もう、 終わったのですか?」とおっしゃいます。

2、被せ物(補綴物)

インプラント治療でも最も重要と言っても過言では無い「被せ物」についてです。

一般的に歯の型取り(印象=いんしょう)は主にアルジネートと呼ばれるピンク色の印象材で型取りしたものを歯科技工所に提出し歯科技工士さんに技工物(歯の形をしたもの=被せ物)を 作ってもらうのですが、この歯科技工所もピンからキリまであります。

インプラント治療をきちんと高いレベルで行う歯科医院では、 この被せ物を作る歯科技工所も高いレベルで精巧に作れる上手な所とお付き合いしています。

保険診療の技工物は一般的な歯科技工所にお願いしますが、自費治療の技工物はこちら側の細かな要望を具現化してくれる思った通りの仕上がりになるような関係性を歯科技工所と築いでいかなければいけません。

そうならなければ患者さんが満足する100%の治療を行う事ができません。

被せ物の材質(素材)は主に、

・メタルボンド:内側が金属で外側がセラミック「陶材焼付鋳造冠」

・ジルコニアボンド:上記のメタルボンドの内面の金属の代わりに、白色のジルコニアを使用したものです。

・オールセラミック

・ジルコニア

割れやすい、欠けやすい、着色しやすいなどそれぞれの特徴が ありますが、当院では患者さんの審美的に最も適した材質を採用するようにしています。

色や形など見た目の美だけでなく噛み合わせも追及しているので歯科技工所への要望も当然高くなります。

「インプラントの費用はいくらですか?」と金額だけを見る方は最初は被せ物のことはあまり気にされ無い方が多いかもしれません。

単にインプラントの土台に型を採って被せるというだけというイメージを持たれている方が多いと思いますが、実は非常に複雑な工程なのです。

このような患者さんから見え無い重要な部分も「費用」に含まれているということを知っていただきたいのです。

当院で治療を行っていただいた患者さんの被せ物には、見た目や色、材質、仕上がりなど細部までしっかりとこだわった被せ物(補綴物)が装着されているということを多くの方に知っていただきたいのです。


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