銀歯を取り替えるタイミング

虫歯を銀歯で治療したからもう大丈夫!

そう思ってる方は多いと思います。
しかしながら、治療した歯は必ずと言っていい程、その後に虫歯になります。
何故なら、詰め物、被せ物をした歯には、継ぎ目が出来てしまうからです。天然の歯は継ぎ目や段差が無くなだらかな表面をしています。特に銀歯になると、だいたい3年経過すると劣化(金属腐食=錆びた状態)してきます。ご存知のように、お口の中は食事をすると酸性に傾きます。これは、細菌が出す酸による物です。
通常お口の中のpHは6.8〜7.0の中性ですが、食事により細菌が酸を出し、そのpHが5.5以下になると脱灰と言って、歯が溶け始めます。正常な場合には唾液中の炭酸塩やリン酸塩によって中性に戻そうとします。しかしながら、不規則な生活やストレス、高齢者で唾液の分泌が悪くなった等、また、だらだらと飲んだり食べたりする等で、脱灰が止められず、結果として虫歯になってしまうのです。銀歯の場合は、その酸によって錆びた状態になり、詰め物や被せ物と歯の接合部の薄い金属部分が錆びて欠け始めます。そこに食べかすが詰まり、細菌が酸を出し、脱灰が始まる。
一度でも治療したら、この負の連鎖を止めるのはとても難しい事です。
先程、銀歯は3年を過ぎたら劣化し始めると話しましたが、これはあくまで平均値だと思って下さい。それより短い人もいれば、長い人もいます。要はお口の環境次第と言う事になります。しかしながら、10年以上安定させる事は金属の物性上不可能だと思います。
銀歯は3年経過したら要チェックだと思って下さい。

治療後に虫歯になり難い方法はあります。

それは、酸化しない材料を使う方法です。
1番はセラミックです。他に硬質レジンと言う樹脂、酸化しにくい(錆びにくい)と言う考えでは、高カラット金合金も良いと思います。
これらの材料は精密に作れば、10年以上は楽に保ちます。
ただし、メンテナンスフリーでは無いので、定期検診、クリーニングは受けて下さい。
お口の中は、毎日毎日酸に晒されている環境と言う事を忘れないで下さい。


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