こんにちは。東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。
マウスピース矯正のインビザラインは、ワイヤー矯正よりも痛みが少ない矯正方法とされています。
しかし、矯正期間中に痛みを覚えることがないとは言えません。矯正中の痛みは、マウスピースの交換直後ならば一時的なものである可能性が高いです。矯正器具に問題がある場合や後戻りしている場合などは、歯科医師に相談が必要です。
今回は、インビザライン矯正中に痛いと感じる原因や、対処法について解説しています。矯正中の痛みに不安や疑問を抱えている方は、参考にしてください。
インビザラインとは

歯列矯正には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類があります。インビザラインは、マウスピース矯正のブランドの一種です。
透明なマウスピースなので装置が目立ちにくく、矯正治療による痛みが少ない点がメリットです。インビザラインは世界的に有名なブランドであり、日本の歯科医院でも取り扱いが多いです。
インビザラインは治療開始時に3Dスキャンで歯型データを取得して、歯の動きをシミュレーションします。そのため、歯型取りは一度しか行いません。
マウスピースを1日22時間以上装着し、1~2週間ごとにマウスピースを交換することで歯を少しずつ動かしていく仕組みです。
インビザライン矯正中に痛いと感じる原因

インビザラインで矯正している期間中に、痛みを覚えることもあるかもしれません。痛みの原因にはさまざまことが考えられますが、原因に応じた対処をすれば痛みの緩和や改善が期待できます。
痛いと感じる原因には、次のようなものが挙げられます。
歯を動かす圧迫感
矯正治療では、歯に負荷をかけて骨の吸収と再生を繰り返すことで歯を少しずつ動かしていきます。インビザラインも同様に歯に負荷をかけるため、歯に痛みや圧迫感を覚えることがあります。
インビザラインは、ワイヤー矯正よりも小さな負荷を徐々にかけていく治療法になるため、矯正による痛みは少ないとされています。
しかし、矯正治療の開始当初は、これまでにかけられたことのない負荷がかかるため、痛みを覚える方が多いです。こうした痛みや圧迫感は一時的なものなので、少しずつ慣れていくでしょう。
マウスピースを交換した
インビザラインでは、1~2週間ごとに少しずつ形状が異なる新しいマウスピースに交換し、歯を動かしていきます。マウスピースを交換した際に、痛みが生じることがあります。
新しいマウスピースは、歯を移動させるために実際の歯列とは異なる形状で作られています。実際の歯列とマウスピースのずれによって、歯に負荷がかかるのです。
そのため、慣れるまでの数日間は圧迫による痛みを覚えることもあるでしょう。
歯の後戻りが起こっている
インビザラインでは歯を少しずつ動かしていきますが、正しくマウスピースを装着できていなければ、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起こります。歯の後戻りが起こっていれば、マウスピースの装着によって痛みを覚えることがあります。
1日22時間以上の装着が推奨されているため、十分に装着できていない場合や、マウスピースを適切なタイミングで交換できていない場合に後戻りが起こります。
アタッチメントが引っかかっている
インビザラインでの矯正期間中に、アタッチメントと呼ばれる補助器具を利用することがあります。アタッチメントは歯の表面に取り付けるもので、マウスピースが歯に加える負荷を調整する役割を担います。
アタッチメントが口内に引っ掛かり、痛みを覚えることがあります。痛みが強い場合や長引いている場合は、歯科医師に調整を相談してみてください。
口内が傷ついている
口内が傷ついていると、マウスピースの着脱で痛みを覚えることがあります。口内炎などが原因で傷ついている場合であれば、傷が治れば痛みは改善されます。
ただし、マウスピースが原因で口内が傷ついている場合は、マウスピースの調整が必要です。マウスピースは柔らかい素材で作られていますが、マウスピースの縁が当たって痛みを覚えることもあります。
この場合、マウスピースの研磨が不十分な可能性も考えられるため、歯科医院に相談してみるべきといえます。
抜歯後の痛み
歯を動かすスペースが不足している場合、歯列矯正に伴い抜歯をすることがあります。抜歯の際には麻酔をしているので痛みはほとんど感じられませんが、麻酔が切れてから痛みを覚えることがあるでしょう。
抜歯をした際に処方された鎮痛剤を飲めば痛みは治まりますが、痛みが強い場合や長引く場合は歯科医師に相談すべきです。
IPRによる痛み
インビザラインの開始前に、IPRをすることがあります。IPRは、歯の表面を薄く削り、歯と歯の間にスペースを作る処置です。
歯の表面を薄く削るとエナメル質の厚みが減るため、知覚過敏のような痛みを覚えることがあります。一時的な痛みですが、痛みが長引く場合は歯科医師に相談しましょう。
インビザライン矯正中に痛いと感じるときの対処法

矯正中の痛みが続けば、気になって仕事や家事に集中できないなど日常生活に影響することがあるかもしれません。痛みを感じるときには、以下の方法で対処してみてください。
硬い食べ物を避ける
インビザライン矯正で痛みがあるときには、硬い食べ物を避けるべきです。硬い食べ物を食べれば歯に負荷がかかるため、痛みが悪化する可能性があります。ガムやキャラメルなど、粘着性のある食べ物も歯に負荷がかかりやすいので避けるべきです。
痛みや違和感があるときには、うどんやお粥など、柔らかい物を食べるようにしましょう。
マウスピースの装着方法などを見直す
痛みが強い場合や長引く場合は、マウスピースの管理に問題があるかもしれません。例えば、マウスピースを指示通りに装着しておらず後戻りしている場合は、新しいマウスピースに交換すれば痛みを伴います。
また、マウスピースが部分的に口腔内で当たっていて痛みがある場合は、マウスピースを削って表面を滑らかにすれば痛みが改善されるでしょう。いずれの場合も自己判断での対処は難しいため、歯科医師に相談してください。
鎮痛剤を服用する
強い痛みがある場合は、鎮痛剤を服用することで痛みが軽減されます。可能であれば、鎮痛剤は歯科医院でも処方してもらったものを服用しましょう。常用しなければ問題ないとされていますが、市販のものは歯の移動を遅らせる成分を含むことがあります。
ただし、むやみに鎮痛剤の使用を続けても根本の解決にはならないこともあるため、痛みが長引く場合は歯科医師に相談すべきです。
歯科医師に相談する
インビザライン矯正中の痛みは一時的なものであることも多いですが、痛みが強い場合や長引く場合は、口腔内や矯正器具に何らかの問題があることが考えられます。放っておけば矯正治療に影響することも考えられるため、歯科医師に相談しましょう。
正しくマウスピースを装着できていなければ、治療計画の変更が必要になる可能性があります。アタッチメントが原因であれば、調整すれば痛みを改善できるでしょう。
歯科医師に相談すれば、適切な方法で対処してもらえます。
まとめ

インビザライン矯正は、ワイヤー矯正に比べると痛みが少ない矯正治療法ですが、歯には一定の負荷がかかるので痛みを覚えることはあります。痛みの原因は、口内の傷やアタッチメント、矯正治療前の抜歯などが考えられます。
痛みに応じた対処をすれば、痛みは軽減されるでしょう。痛みがあるからといって自己判断で治療を中断すれば、歯が後戻りして再治療が必要になります。痛みが軽減されない場合は我慢せず、担当医師にご相談ください。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
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