こんにちは。東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。
マウスピース矯正を始める際に特に気になるのが、治療期間の長さです。治療期間は、歯並びの状態やマウスピースの装着時間によって前後することがあります。また、矯正後の歯並びを安定させるためには、保定が必要となります。
この記事では、マウスピース矯正にかかる具体的な治療期間や保定期間について詳しく解説します。治療が長引く要因やその対策についても取り上げますので、ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正の期間
マウスピース矯正の治療期間は、一般的に1〜3年程度が目安とされています。
ただし、治療期間は歯並びの状態や矯正の目標によって大きく異なります。軽度の不正咬合(歯並びの乱れ)であれば、1年未満で治療が完了するケースもあります。
一方で、重度の歯列不正や噛み合わせに問題がある場合、治療に3年以上かかることも珍しくありません。計画どおりに治療を進めるためには、マウスピースの装着時間を守ることや、定期的に歯科医院で検診を受けることが重要です。
マウスピース矯正の保定期間
保定期間は、矯正治療後に歯並びを安定させるための重要なプロセスで、一般的には矯正治療にかかった期間と同程度とされています。1〜3年程度が目安ですが、歯並びの状態などによっては、それ以上の期間の保定が推奨されることもあります。
矯正治療後の歯は、周囲の骨や歯茎が完全に安定するまで移動しやすい状態にあります。保定期間の主な目的は、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぎ、矯正した位置に歯を固定することです。保定装置を正しく使用することで、矯正の成果を長く維持できます。
マウスピース矯正の期間が長引く要因
マウスピース矯正の治療期間は、一般的に1〜3年程度が目安とされていますが、状況によっては予定よりも治療が長引くことがあります。その要因について詳しく解説します。
装着時間が不足している
マウスピース矯正では、装置を1日20〜22時間装着する必要があります。この装着時間を守らないと、歯が計画通りに動かず、治療期間が延びる可能性があります。
装着を忘れたり、外している時間が長くなったりすると、マウスピースが歯に適合しなくなり、作り直しや調整が必要になる場合もあるでしょう。
虫歯や歯周病になった
マウスピース矯正中に虫歯や歯周病になると、一時的に矯正治療を中断しなければならないことがあります。虫歯や歯周病の治療が優先されることが多く、それらの治療を終えてから矯正治療を再開することになると、治療期間が長くなることがあるのです。
歯の動きが遅い
歯の動く速度には個人差があり、加齢や骨の状態によって歯の移動が遅くなることがあります。この場合、治療が計画通りに進まず、期間が延びる要因となります。
治療計画が変更された
治療中に予期せぬ事態が発生したときには、歯科医師が治療計画を変更することがあります。
たとえば、歯が想定外の方向に動いたり、噛み合わせの問題が発覚したりした場合、治療計画の立て直しが必要になるケースがあるのです。その際に、追加のマウスピースの作成が必要になり、治療期間が長引くことがあります。
患者さんの管理不足
患者さん自身の協力度も治療期間に大きく影響します。マウスピース矯正中は、装置の装着時間や交換時期を守り、定期的に通院することが重要です。これらを怠ると、計画通りに治療が進まず、長引く可能性があります。
歯並びに影響を及ぼす習慣や癖がある
歯ぎしりや食いしばりなどの癖があると、歯の移動に悪影響を及ぼすことがあります。また、食事や飲み物を摂る際にマウスピースを外す頻度が多いと、装着時間が不足しがちです。これらの生活習慣や癖によって治療が長引く可能性があるでしょう。
マウスピース矯正を予定通り進めるポイント
マウスピース矯正を計画通りに進めるためには、患者さん自身の協力が不可欠です。治療効果を最大限に引き出し、予定通りに進めるための具体的な方法を以下に解説します。
装着時間を守る
マウスピース矯正を予定通りに進めるためには、装置を1日20〜22時間装着する必要があります。この装着時間を守ることで、歯が計画通りに動き、治療がスムーズに進みます。
装着時間が不足すると、歯の移動が遅れ、治療期間が延びる原因となります。食事や歯磨きのとき以外の時間は、なるべく装着を続けることが重要です。
交換スケジュールを守る
歯科医師の指示どおりに新しいマウスピースに交換することも重要です。一般的には1〜2週間程度の間隔で交換を行いますが、このスケジュールを守らないと歯の移動が計画より遅れる可能性があります。
交換時期を忘れないように、カレンダーやスマートフォンのリマインダー機能を活用して管理しましょう。
定期検診に通う
定期的に歯科検診を受けることは、治療の進行状況を確認し、必要な調整を行うために欠かせません。通院を怠ると、治療計画に遅れが生じることがあります。歯科医師の指示に従い、スケジュール通りに通院を継続することが大切です。
マウスピースのケアを適切に行う
マウスピースが汚れたり破損したりすると、治療効果が低下する可能性があります。お口の中を清潔に保つことも重要ですが、マウスピースのお手入れもしっかりと行いましょう。
また、マウスピースが変形・破損していないかも定期的にチェックしてください。もし問題が発生した場合は、速やかに歯科医師に相談しましょう。
正しくマウスピースを使用する
食事をする前には必ずマウスピースを外すようにしましょう。装着したまま食事をすると装置が破損する可能性があります。
また、マウスピースを適切に装着することも重要です。例えば、マウスピースが歯列にしっかりとフィットしていないと、歯に適切な力を加えることができません。そのため、マウスピースを装着する際にはチューイーというアイテムを使用することが推奨されます。
チューイーとは、シリコンで作られたロール状のチューブです。マウスピースを装着するときにチューイーを噛むことで、歯列にしっかりとフィットさせることができます。
ワイヤー矯正との期間の比較
矯正治療には、マウスピース矯正のほかにワイヤー矯正という選択肢があります。ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットを装着し、そこにワイヤーを通して歯並びを整える治療法です。実績が多く、幅広い症例に対応できるのが特徴です。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間は異なるのか気になる方もいるでしょう。
上述のとおり、マウスピース矯正の治療期間は1〜3年程度です。ワイヤー矯正の治療期間も、歯並びの状態によって異なりますが、マウスピース矯正の治療期間とほぼ同程度とされています。
マウスピース矯正の場合は、取り外し可能な装置を使用するため、装着時間を守らなければ治療期間が長引くことがあります。
一方、ワイヤー矯正で使用する装置は取り外しができません。歯磨きしにくいという点はデメリットですが、装置の装着時間などを管理する手間がなく、継続的に歯に力を加えることができる点はメリットといえるでしょう。
まとめ
マウスピース矯正の治療期間は、一般的に1〜3年が目安とされています。
ただし、歯並びの状態や装着時間、患者さん自身の協力度によって期間は大きく変動します。治療が予定より長引く要因として、装着時間の不足や歯の動きが遅いことなどが挙げられます。
治療を計画通りに進めるためには、マウスピースの装着時間や交換スケジュールを守り、定期検診を欠かさず受けることが重要です。
矯正治療が終了したあとには、歯並びを安定させるための保定期間が必要です。保定期間は1〜3年が一般的ですが、それ以上の保定が推奨される場合もあります。
軽度の歯列不正であればマウスピース矯正で治療できるケースが多いですが、重度の不正咬合の場合には、ワイヤー矯正のほうが効率的に治療できるケースもあります。歯科医師に相談のうえ、自分に合った治療方法を選択しましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れております。診療案内ページはこちら、ご予約・お問い合わせも受け付けております。