予防歯科とは?何をするの?内容別の費用目安と受診する頻度について

予防歯科で使用する器具

こんにちは。東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」です。

歯科医院は痛くなった歯を治療するところだと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、虫歯や歯周病にならないように、予防のために歯科医院を受診する方が増えています。予防歯科という言葉を聞いたことがある方は増えてきましたが、まだまだ全ての年齢層で広く知られているわけではありません。

今回は、予防歯科について詳しく解説します。予防歯科の重要性や行うこと、受診頻度などもご紹介するので、ぜひ本記事を参考に予防歯科を始めましょう。

予防歯科とは

予防歯科の診察の様子

予防歯科とは、虫歯や歯周病になってから治療をするのではなく、そうなる前に予防をすることです。歯科医師や歯科衛生士が、検査やケア、指導を行います。

虫歯や歯周病になると必ず治療しなければなりません。放置して治ることはありません。

しかし、虫歯や歯周病は予防ができる病気です。歯の健康を保つためには、虫歯や歯周病になってから治療をするのではなく、なる前に予防することが大切です。

予防歯科では何をするの?

予防歯科の検診をする歯科医師

予防歯科は、大きくわけて歯科医院で専門的に行うプロケアと、患者様自身が行うセルフケアがあります。予防歯科では、様々なプロケアを行いながら、セルフケアが十分にできるようにサポートしていきます。

ここでは、プロケアの方法について具体的に紹介していきます。

定期検診

予防歯科では、虫歯や歯周病、その他のお口のトラブルが起きていないか、定期的にお口のチェックを行います。虫歯や歯周病のリスクが高い部位などをしっかり把握することで、適切な予防処置ができます。

治療が必要な歯があれば、予防処置の前に歯科治療を行います。

PMTC

PMTCは、プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニングの略です。普段の歯磨きでは除去できない汚れや歯垢を徹底的に取り除く、専門的なクリーニングです。

虫歯や歯周病の原因となる歯垢、細菌の塊であるバイオフィルムまで徹底的に取り除き、表面に汚れがつきにくいように磨き上げていきます。どんなに丁寧に歯磨きを行っても、どうしても磨き残しは発生します。

PMTCは、セルフケアでは不十分な部分をしっかり補って、虫歯や歯周病を予防します。

フッ素塗布

フッ素は、歯質を強くし、虫歯菌による酸に対する抵抗力を高めます。歯科医院で行うフッ素塗布では、自宅で取り扱えるフッ素配合の製品と比較して高濃度のフッ素を使用することが可能です。

フッ素には、歯質の強化だけでなく、再石灰化の促進、抗菌作用などもあります。虫歯菌が酸を出しても溶かされにくい歯を作り、歯質から溶け出したミネラルを取り込む作用を促進するので、初期虫歯にも有効です。

フッ素塗布は全ての方に有効な方法ですが、特に次の方に行われることが多いです。

  • 乳歯や生えたばかりの永久歯があるお子様
  • 初期虫歯がある方
  • 歯茎が下がって歯根が露出している方

シーラント

歯の溝部分を樹脂で埋めて封鎖し、虫歯菌や汚れが溜まるのを防ぐ処置です。歯を削らずに薬で表面処理をしてからシーラント剤を流すので、歯にも優しい処置です。

主に子どもに行われる処置で、虫歯リスクの高い乳臼歯や生えたばかりの永久歯に有効です。6〜12歳のお子さまの場合は、保険が適用されることがあります。

ブラッシング指導

セルフケアで効果的な歯磨きができるよう、一人一人に合った歯磨き方法を教えてもらうことができます。自己流の磨き方では磨き残しが発生するため、ブラッシング指導を受けてブラッシング方法をマスターしましょう。

予防歯科はなぜ重要?

予防歯科はなぜ重要か考える女性

ここでは、予防歯科の重要性について考えましょう。

歯を失うリスクを低減できる

虫歯と歯周病はお口の中の二大疾患と言われ、罹患する人が非常に多い病気です。そして、歯を失う原因になる病気でもあります。

この2つの病気は、治療して進行を止めたり現状を維持したりすることは可能ですが、元のような健康な状態には戻せません。削った歯や、失われた歯周組織が元の状態に戻ることはないのです。

悪くなったら歯科医院を受診して治療をする、というサイクルを繰り返していると、将来的に歯を失う可能性が高くなります。予防歯科を行うことで、長期的に歯を健康に保てるようになるでしょう。

お口の中のトラブルを早期に発見できる

定期的にお口のチェックを受けることになるので、虫歯や歯周病だけでなく、粘膜の病気などお口の中のトラブルを早期に発見できます。早めに適切な処置をすれば、予後が良好になることが多いでしょう。

発生頻度は少ないですが、口腔内に発生する癌の早期発見にもつながります。

全身の健康維持ができる

歯周病は、全身の病気とも深い関わりがあると言われています。歯周病の炎症で発生する毒性物質が歯肉の血管から全身に巡ると、様々な病気を引き起こし悪化させる原因になるのです。

炎症性物質は、糖尿病、早産・低出生体重児、心筋梗塞、脳梗塞にも関与しています。歯周病を予防すれば全身の病気を予防することにもつながり、健康を維持できるでしょう。

医療費を削減できる

「問題がないのに定期的に歯科医院を受診するとお金がかかるのでは」と思う方もいるでしょう。

しかし、予防歯科で歯の健康を維持すると、将来にかかる歯科治療費の負担を減らすことができます。また、全身の病気も予防できるので、医療費全体の削減になるでしょう。

予防歯科の通院には費用がかかりますが、将来にかかる医療費を減らすことができるので、結果的に医療費全体の削減になると言えます。

予防歯科の内容別の費用目安

予防歯科にかかる費用のイメージ

予防歯科の費用は、処置の内容によって保険適用のものと自費治療のものに分かれます。

PMTCの費用

PMTCは保険が適用されません。費用の相場は、5,000円〜1万円程度です。

歯石除去後に簡単に歯面を研磨する処置の場合は、PMTCほどの効果は望めませんが保険が適用されることがあります。歯石除去と合わせて2,000円〜3,000円程度で、大まかな汚れを除去できます。

フッ素塗布の費用

フッ素塗布は保険適用で受けることができます。初期虫歯がある場合や、65歳以上の方で根面虫歯のリスクが高い場合、小児で多数歯に虫歯がある場合が、保険適用の条件です。

歯石除去や歯茎の検査など、他の処置と合わせて行うことが多く、他の治療にプラス500円程度の加算で受けることができます。自費でフッ素塗布を受ける場合は、1回あたり1,000円〜2,000円程度です。

シーラントの費用

シーラントは、6〜12歳のお子様は保険適用で受けることができます。3割負担の場合で、歯1本あたり400円〜600円程度の加算になります。

予防歯科を受診する頻度

予防歯科を受診予約を記入したカレンダー

予防歯科を受診する頻度は、3ヶ月に1回が推奨されています。予防処置で行うPMTCやフッ素塗布の効果が3ヶ月程度と言われているためです。効果を維持し続けるためには、3ヶ月に1回程度、予防処置を受けるのが良いでしょう。

ただし、適切な受診頻度は患者さまによって異なります。口腔トラブルのリスクが高いと判断された場合は、1〜2ヶ月に一度と指示されることもあるでしょう。

歯科医師と相談しながら、患者様にあった頻度で受診することが重要です。

まとめ

予防歯科を活用して健康な歯を維持する親子

虫歯や歯周病は予防ができる病気です。虫歯や歯周病は罹患したら、治療が必要になります。歯の健康を長く維持するために、今日からでも予防歯科を始めましょう。

予防歯科を検討されている方は、東京都港区「虎ノ門駅」より徒歩30秒にある歯医者「まさいデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療、矯正治療、インプラント治療など、さまざまな診療に力を入れております。診療案内ページはこちらご予約お問い合わせも受け付けております。


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